ダイヤモンドヘッドを
我が物にする絶景自慢の
ホテルが復活!

Queen Kapiolani Hotel
クイーン・カピオラニ・ホテル

大改修で生まれ変わった新生クイーン・カピオラニは、ミッドセンチュリーをテーマにローカルアーティストをフィーチャーした、レトロシックなアートフルホテルがコンセプト。それを体現するように、ロビーの正面エリアでは50~60年代を彷彿させるタッチの、いかにもハワイらしい艶やかな絵画がゲストを迎えてくれます。

ワイキキエリアは海と運河に挟まれた東西に細長い地形となっていますが、
その「最東端」に建つクイーン・カピオラニ・ホテルが昨年秋、
大リノベーションの末、グランドオープンを迎えました。
ワイキキの東の端、つまり目の前にはカピオラニ公園やホノルル動物園、
そしてダイヤモンドヘッドが、視界をさえぎるものが何もない状態で広がっています。
このロケーションはまさに「女王」クラス。ハワイの緑は実に美しいものです。
それを、泊まるだけで我が物にできる希少なリゾート。
創業はアメリカの古き良き時代だった60年代。
今回の大改修で、そんな当時の面影が復活しています。

もうひとつ、このロビーをレトロ感で演出しているのが地元の人気アーティスト、ニック・クーチャー氏のオリジナル作品。弊誌も第27号で紹介しましたが、アメリカのゴールデンエイジを懐古させる独特の世界観で描くワイキキの人々や風景の絵が人気を博しています。右ページの絵とともに、このアートフルホテルを象徴する二大絵画となっています。

Public Area
パブリックエリア

プール・レストランがある3階から、大きな吹き抜けの階段を降りていくと、ハワイ王国時代の偉人たちの肖像画が壁に飾られています。中央の大きな肖像画がカピオラニ女王。2階にはフィットネスジムとホテルオフィスしかないので、広々としていますが落ち着いた空間。ミュージアムのような雰囲気に包まれています。

Pool

プールサイドで絶景を堪能し、
階下のホールで王国の歴史に耽る。

この絶景をご覧ください。これほど近くにダイヤモンドヘッドを望みながら、プールでゆったり寛げるのはこのホテルならでは。昼間の緑あふれる景色から、夕陽を浴びて茜色に染まるダイヤモンドヘッドに移りゆく姿を、ここから眺めることができるのです。プールの周りに配されたデッキチェアは人気なので、絶景ポジションのシートは早めに確保を。

ハワイ語で「カピオラニ」の意味は、カ・ピオ=ザ・アーチ、ラニ=天国。
つまり「天国のアーチ=虹」のことを指しています。

美しい「レインボー」の名を持つ女性は、ハワイ王国7代目の大王となるカラカウアと結ばれ、王国最大の繁栄期を迎えます。
義妹リリウオカラニ王女とともに英国まで渡航し、ビクトリア女王在位50周年記念式典にも参列。

現地では厚遇を受けています。
女性の地位と福祉の向上にも尽力し、産院を開設。それが現在の、女性と子供のための大病院カピオラニ・メディカル・センターとなり、オバマ前大統領もここで生まれました。

王を支える献身的な妻としてだけでなく市民への愛情にあふれる行動派の女王の名は、公園、病院、幹線道路、学校(KCC)へ冠されたのです。

翻ってこのホテル。
「ダイヤモンドヘッドの眺めが最高」「大改装後でとても快適」というのはもちろんですが、大人の私たちが泊まる時、中二階の肖像画を眺めながら、王国王家の歴史と「虹の女王」の市民への愛情に思いを馳せてもいいでしょう。

そんな大人の泊まり方を楽しめる、奥が深いリゾートホテルなのです。

Room

Premier Ocean View
プレミア・オーシャンビュー

朝昼夜と様々な表情を見せる、ダイヤモンドヘッドを存分に楽しんで!

プールサイドだけでなく、客室からもこの絶景! 
ダイヤモンドヘッドの稜線が実に美しい。

しかも、ホテルの前がカパフル通り越しに広がるカピオラニ公園なので、東側に面した客室は低層階でもこのビューをじっくり楽しめます。
サンライズは、ダイヤモンドヘッドのやや左手から昇り始めますが、その時の空のグラデーションは筆舌に尽くしがたい。

一方、夕暮れ時もロマンチックで素敵です。
西日が山肌にあたって赤みを帯び始め、薄雲が多い時は空が真っ赤に染まって空と山が一体化していくように見えてきます。

そんな「天然の絵画」を日がな一日楽しめる客室は、ベッド周りをミニマルなスタイルにすっきりまとめ清潔感漂う仕様となりました。

ロビー同様ミッドセンチュリーを感じさせるレトロなインテリアアイテムと、USBジャックと多数備えたコンセントやラジオ時計など、昨今の充電ニーズにも応える備えになっています。

プレミア・オーシャンビューの客室はドアを開けて中に入った瞬間、この風景が目に飛び込んできます。まさにダイヤモンドヘッドを描いた一枚絵のよう。写真左手にあるドアからベランダに出ると、真下にはちょうどホノルル動物園があるので、鳴き声が聞こえてくることも。

左:下のバスルーム同様、華美な装飾はせず、シンプルにまとめられた洗面ルーム。清掃が行き届いていないとすぐわかってしまうのでルームサービスの技量が問われるデザインですが、このシンプルさが機能性を重視する欧州・豪州からのゲストたちに好評なのだとか。
右:浴室のシャワーはハンドシャワーではありませんが、ワイドな浴槽はたっぷり広め。ここでもシンプル&モダンが徹底されています。

ホテルのロゴ入り水筒2本はビーチやプールサイドに持っていくなど自由に使ってOK。館内には氷と飲料水のステーションが設置されていて、そこでお水を入れて外出できるので、便利です。

ハイビスカス柄のピローや壁に飾られた絵画などが、レトロモダンな雰囲気を演出しているベッドルーム。ベッドの両サイドにはコンセントとUSBジャックが2つずつ、ベッドサイドテーブルに置かれた時計にも2つのUSBジャックが設けられていて、今の時代にあわせた細やかな利便性も考慮されています。

こちらの1810号室は角部屋なので、ベッドに寝転ぶと正面にはダイヤモンドヘッド、右手にワイキキビーチが眺められ、ワイキキステイでは王道といえる“二大絶景”が一度に楽しめます。

左:前ページで紹介したプールの隣にあるので、プールと同じようにダイヤモンドヘッドを間近に眺めながら食事が可能。テーブル席、ソファ席、バーカウンターのすべてがオープンエアの空間に設けられ、どのシートからもこのような景色が楽しめます。営業時間は月曜~土曜6時30分~23時、日曜6時30分~22時。夜は灯されたトーチの向こうにダイヤモンドヘッドが広がって、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
右:シグネチャーメニューのひとつ「神戸ビーフチーズバーガー」$18。ジューシーなパティとスモークされたゴーダチーズのソース、ハラペーニョマスタードの組み合わせが絶妙。ゴマ入りバンズの上には店名ロゴ「Deck.」の焼き印が可愛く押されていて、写真に撮るゲストも多数います。

雄大な景色と美味なる料理が同時に味わえる、NEWレストラン。

大人の私たちにとって、かなりご機嫌なレストランがこのホテルの3階にオープンしました。

エレベーターを降りるとド~ンと広いオープンデッキになっていて一歩そこに踏み出すや否や、誰もが「お~!」と感嘆のひと言をあげてしまいます。

目の前に迫ってくるようにそびえ立つダイヤモンドヘッドの雄姿。右手にはプールの向こうに椰子の木々と太平洋の水平線。
徐々に日が傾くと海と山のサンセットショーも堪能できます。ビールやカクテルの一杯が旨くならないわけがない。

昼から夜までここで過ごしたいものです。
供されるお料理は、モダンアメリカンキュイジーヌですが、実はこちら、レストラン・ホテル・バンケットなどの企画・運営を国内外で手がける日本企業プランドゥシーが営む、アメリカでは5番目のレストラン。

「日本のおもてなしを世界の人々へ」が社のモットーというだけに、この眺望だけではなく、味とサービスの愉悦にも浸れそうです。

左:サラダの「アヒ・ニソワーズ」$16。周りだけを軽く焼いて中はレア状態のマグロに、地元ホー・ファーム産のトマト、ブロッコリー、ゆで卵などもトッピングされたボリューム満点の一品です。
左:「ロロズ・フィッシュタコス」$15は、マイアミにある同系列グループのメキシカンレストランで一番人気のメニュー。生地にビールを混ぜてカリッと揚げた大きなマヒマヒと紫キャベツやラディッシュなどを合わせてあります。

左:「グリルド・スパイシー・ポークリブ」$25。ナイフやフォークもいらないくらいに柔らく仕上げた骨付きの豚肉をピリ辛のバーベキューソースで味付けしてあって、ビールに最高に合うひと皿です。
右:左はウォッカベースの「アザーサイド・オブ・ザ・アイランド」$10。キュウリやシソ、ライムの風味が爽やかな一杯です。右の「ソースイート・ソーサワー」$12は、ラム、ウォッカ、ジンの中からベースにするスピリッツを選べます。

Information

住所/ 150 KapahuluAvenue, Honolulu
電話/922-1941(代)
部屋数/315室
高速インターネット/客室内Wi-Fi。料金はリゾートチャージに含まれる
リゾートチャージ/1日$28(含まれるもの:客室内Wi-Fi接続、市内・フリーダイヤル通話、到着時のパイナップルドリンクまたはドールホイップ、ビーチタオル・ビーチチェアのレンタルなど)
HP/queenkapiolani.com